いい豆腐は、いい水から。
創業当初から、豆腐製造にイオン水を使用。
イオン水との出会い。
創業者の田中は、高知市内でトマトなどを育てる専業農家でした。 マスクメロンの栽培方法を学ぶために静岡に訪れた際、宿泊した旅館の自家製豆腐の美味しさに驚き、 製法を聞いたところ「イオン水」を使っているということを知りました。 以前、体調を崩した際にイオン水を飲用することで復調した経験のあった田中は、イオン水の可能性を再認識。 「この水を使えば、本当に安全でおいしい豆腐ができる」と確信し、イオン水を豆腐製造の全工程に導入した工場設立に着手、 豆腐製造業として営業を開始しました。自然の力で大豆の酸化を抑制し、風味を引き出すタナカショクの豆腐は、創業当初から評判を呼びました。
地下30メートルから汲み上げた湧き水を、
自社工場でイオン水に。
自然の湧き水を自社でイオン水とするため専門家と共に調査を進め、 工場設立予定地に水脈を発見しました。地下20メートル地点で4メートルにも及ぶ岩盤に突き当たり苦労しましたが、 何とか念願の地下水を手に入れることができました。現在でも、タナカショクのすべての商品に使用されるこの湧き水は、 四国全域が水不足となった際にも枯れることなく、タナカショクの豆腐づくりの基礎となっています。
製造の全工程にイオン水を使用
現在では、豆腐づくりにおけるイオン水の効能は広く知られることとなり、多くの豆腐メーカーが加水や梱包時にイオン水を使用しています。しかし、豆腐製造のすべての工程でイオン水を使っている企業は、当社だけではないかと考えています。大豆の水洗から、浸漬、粉砕、煮沸、梱包に至るまで徹底してイオン水を使用しており、大豆のおいしさを引き出す豆腐づくりにこだわっています。
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水 洗
大豆表面に付着している泥や埃などの不純物をイオン水で洗浄します。
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浸 漬
大豆内部の不純物を排出させるため、イオン水で浸漬処理します。
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粉 砕
イオン水を給水しながら大豆を粉砕。イオン水が粉砕時の酸化と成分分解を抑制します。
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煮 沸
旨味成分の蒸散と豆乳の酸化防止のため、自社開発の連続釜を使用。ボイラーにもイオン水を使用しています。
製法特許を持つ、深層水豆腐。
大豆本来の風味と甘みを引き立てる海洋深層水。
1996年9月に室戸海洋深層水を使った商品開発に着手、翌年5月には深層水を使ったもめん豆腐と絹ごし豆腐を同時に発売し、 同時に製法特許を出願。全国紙やテレビ、ラジオ番組で取り上げられる等、大変注目いただきました。1999年には製品・製法特許を取得し、 以後、「深層水豆腐といえば、タナカショク」と多くの方に知っていただいています。 また、高知工科大学の連携研究センターと共同で海洋深層水を使った様々な商品開発の可能性を探る取り組みも行いました。
安心とおいしさの決め手となる豆選び
タナカショクでは、生産者の顔が見える安全で安心な商品をお届けしたいという想いから、豆腐に使用する大豆は、国産の大粒大豆・フクユタカと、厳格な管理方法を義務付けられているカナダ産IP大豆を使用しています。
国産フクユタカ
タンパク質の含有量が高く、深層水と相性の良い大豆を探して全国から取り寄せた様々な品種の大豆で試作を行った結果、現在では佐賀と高知のフクユタカを使用しています。
カナダ産IP大豆
IP大豆とは、生産から流通に至るまで厳格な分別管理を行い、安全性が保証された大豆です。タナカショクでは、州を上げて有機栽培とIPに取り組んでいるカナダのケベック州・オンタリオ州産の大豆を取り寄せています。
“伝統と挑戦” タナカショクの商品開発
でも、他にはない。それがタナカショクのお豆腐です。
しっかり大豆の味がする。高知伝統の田舎豆腐。
良質な大豆をたっぷり使い、丁寧に作られた食べごたえのある高知の「田舎豆腐」は、高知県外の方には「固くてしっかりしている」と感じられるようです。 「たっすいが※は、いかん」(※弱々しい・張り合いがない・手ごたえがないもの。)が信条の高知らしいお豆腐です。
キャッチボールできる!?ずっしりとした存在感の唐人豆腐。
高知に豆腐づくりが広まったのは、安土桃山時代の後期、現在の高知市唐人町といわれています。清流四万十川を有し、良質な水と農作物に恵まれていた高知では、以来、盛んに豆腐がつくられるようになりました。当時の豆腐は、現在のものと比べると水分が少なく、豆の味が濃厚だったようです。その豆腐を現代に再現し、唐人豆腐と名づけました。すべて手づくりで仕上げています。
タナカショクの代名詞。なめらかな舌触りの深層水豆腐。
通常の水と比べ、分子の細かい室戸海洋深層水を使用することによって、きめの細かい豆腐が完成しました。製法については、特許を取得し、高知県内では「深層水豆腐といえばタナカショク」と覚えていただいています。
手作りの天日塩にがりを使った職人豆腐。塩丸もめん豆腐。
「塩丸にがり」は、太平洋からの贈り物。高知県西部に位置する黒潮町で、完全天日塩「土佐の塩丸」は作られます。晴天の満潮時に汲み上げた海水を、太陽と風の力のみで結晶化させています。その残母液である「塩丸にがり」を使用し、大豆のもつ甘みや香りを引き出しました。
爽やかなゆずの香りと、青のりがアクセントの深層水生やっこ。
高知県内のスーパーの豆腐売り場で、県外から来た方が驚かれるのが「奴豆腐」。高知では、青のりが乗った奴豆腐が多く作られています。タナカショクの深層水生やっこは、つるっとした食感にゆずの爽やかな香りと国産青のりの風味が相性抜群、夏の人気商品となっています。
タナカショクからのメッセージ
日本が誇る豆腐の素晴らしさ、おいしさを高知から。
豆腐は、「畑の肉」とも呼ばれ、古くから日本の食卓に欠かせない食べ物として人々に愛されてきました。近年では、健康食としての栄養価が再認識され、元来肉食の多かった欧米でも「TOFU」の名前で広がってきています。(参考:「豆腐の健康と栄養」全国豆腐連合会HP) 私たちは、この日本が誇る豆腐の素晴らしさ、おいしさを次世代に伝えていくため、”伝統と挑戦”を大切に製品づくりに取り組んでまいります。
タナカショクスタッフ一同